赫夜姫昇天 青木歌子 作詞 藤井清水 作曲


1.「脱ぎ置く衣を形見とし、
月のいでなん宵々は
雲井遥かに見おこせ給え
みすてまつりてまかる身は
天つ御空ゆおちぬべき
心地しはべる、かなしや」と。

2.年月つもる恩愛の
きずなに心引かれつつ
いとど置きそう
袖の上(え)の露
はてしなければ、今はとて
天の羽衣着くるより、
心もかろく身もかろく

3.昼をあざむく望(もち)の夜を
雲の上行く飛車(とびぐるま)
百人(ももたり)ばかり天人具して
月の都へ帰ります
かりの契りを竹取の
竹より生れしかぐや姫









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